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シンポジウム「これからの大学の情報教育」2022

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2022
Future Informatics Education for University Students

 2022年度から高等学校の情報科において「情報I 」が必履修化されました。その3年後にあたる2025年度には、その第1世代が大学に入学します。このタイミングで大学の一般情報教育も大きな改革を求められると予想されます。一方で、大学では「数理・データサイエンス・AI」の教育プログラムの普及が進んでいます。他方で、クラウドコンピューティング、IoT などの環境で現代社会を大きく変えつつある中核には情報システムがあります。この状況において「情報システム」の教育は忘れさられてしまいそうな状況です。そこで本シンポジウムでは、全大学生を対象とする一般情報教育において「情報システム」、「システム的思考」をどのように取り上げればよいかについて、基調講演、分科会、パネルディスカッションを通して考えていきます。特に分科会では、話題提供者だけでなく参加者同士でもテーマを絞りながら議論を進めていきます。

主催:大学ICT推進協議会情報教育部会, 情報処理学会一般情報教育委員会
共催:静岡県立大学ICTイノベーション研究センター
  • 日時: 2022年12月11日(日)13:00 – 17:00
  • 場所: 静岡県立大学草薙キャンパス 経営情報学部棟1階 4111教室
        (
    オンラインでの参加も可能です)
  • 参加費: 無料
  • 参加申し込み:https://forms.gle/QQfM6xToEe6hwF4X7
  • 問い合わせ先:sig-ed-symp[at]axies.jp

 

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2022 プログラム

2022年12月11日(日)

13:00-14:30 講演
司会:湯瀬 裕昭(静岡県立大学)
大学ICT推進協議会情報教育部会主査の挨拶 和田 智仁(鹿屋体育大学)

講演「 システム思考と情報システム」 山本 修一郎氏(名古屋国際工科専門職大学教授・名古屋大学名誉教授)

講演「情報Ⅰが始まった高校の情報教育の現状と情報Ⅱについて」海野 元伸(富士市立高等学校教諭)

講演「情報Ⅰと大学入学共通テスト」北野 堅司(大阪府立三国丘高等学校教諭)

14:40-15:50 分科会
下記の3つの分科会に分かれて,担当者からの話題提供の後で分科会参加者とともに話し合います。

Aグループ
 情報システムと社会的価値(DX)
現代社会では情報システムがさまざまな場面で使われています。情報システムがどのような使われ方をし、どのような社会的な価値を生み出すのかについて、DX(デジタル変革)を含めて、情報を専門としない大学生が何を理解すべきかを考えます。喜多 一(京都大学)
和田 勉(長野大学)
Bグループ
 情報システムとトレンド
情報システムは古くて新しい社会基盤です。常に時代の流れ、新しい機器や技術、顧客の要求に応じて変化しています。またシステム開発のライフサイクルにも最新技術が取り入れられスマートに行われています。これらに関するトピックを共有し、新しい技術と融合した情報システムのトレンドを一般学生が身近に捉え、高度な利用者へ成長するために理解すべきことについて考えます。中鉢 直宏(高崎商科大学)
高橋 尚子(國學院大学)
山際 基(山梨大学)
Cグループ
 情報システムと情報倫理
情報システムは人間と情報機器が関わったシステムです。情報システムの使い方は情報機器を利用する人間の考え方にも影響を受けています。このグループでは、情報システムをどのように私たちのために使っていけばよいか、情報倫理教育としての観点から考えます。辰己 丈夫(放送大学)
稲垣 知宏(広島大学)

16:00-17:00 パネルディスカッション
司会(コーディネータ):湯瀬 裕昭(静岡県立大学)

下記のテーマについて一般情報教育として議論を深めていきます。
「みんなの情報システムの教育を考える」

パネリスト:
山本 修一郎(名古屋国際工科専門職大学)
海野 元伸(富士市立高等学校)
北野 堅司(大阪府立三国丘高等学校)
喜多 一(京都大学)
中鉢 直宏(高崎商科大学)
辰己 丈夫(放送大学)