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シンポジウム「これからの大学の情報教育」2023

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2023
Future Informatics Education for University Students, 2023

テーマ 「AI時代の仕事と一般情報教育」

 コロナ禍では、その対策として Web 会議なども種々のクラウドサービスを利用したオンライン授業やテレワークが行われ、教育や業務での ICT の利活用を大きく変えました。さらに、大規模言語モデルなどを背景技術とする生成 AI はその有効利用により文書作成、外国語でのコミュニケーション、プログラミングなどの知的生産活動を大きく変えつつあります。大学で学ぶ学生の皆さんの在学中のさまざまな活動や卒業後の社会での活躍を考えた時に一般情報教育はこのような技術動向とその利用の拡大を織り込んで実施する必要があるのではないでしょうか。今回のシンポジウムは「AI時代の仕事と一般情報教育」というテーマについて基調講演、分科会、パネルディスカッションを通して考えていきます。特に分科会では、話題提供者だけでなく参加者同士でもテーマを絞りながら議論を進めていきます。

主催:大学ICT推進協議会 情報教育部会, 情報処理学会 一般情報教育委員会
共催:京都大学学術情報メディアセンター

 

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2023 プログラム

2023年12月16日(土)

13:30 挨拶 稲垣 知宏(広島大学、情報処理学会 情報処理教育委員⻑、大学ICT推進協議会情報教育部会 運営委員)

13:40 基調講演「AI時代の私の仕事術と一般情報教育」 大場 みち子(京都橘大学・教授)

14:40 休憩

14:50 ワークショップ

  • 分科会1「生成系AI活用(ChatGPTを使おう)文書作成」
    辰己丈夫(放送大学)、渡邉真也(室蘭工業大学)、匹田篤(広島大学)、岩根典之(広島市立大学)
  • 分科会2「生成系AI活用(ChatGPTを使おう)プログラム作成と、RPA」
    中鉢直宏(高崎商科大学)、稲垣知宏(広島大学)、駒谷昇一(奈良女子大学)、布施泉(北海道大学)
  • 分科会3「 ITリテラシーとセルフマネジメント」
    高橋尚子(國學院大學)、上繁義史(長崎大学)、和田勉(長野大学)
  • 分科会4「 ICT活用とワークライフバランス」
    喜多一(京都大学)、山際基(山梨大学)、徳野淳子(福井県立大学)

15:50 休憩

16:00 ワークショップの報告とパネルディスカッション 司会:辰己 丈夫(放送大学)

17:00 終了

 

ワークショップの概要

 

テーマ

概要

担当

分科会1

生成系AI活用(ChatGPTを使おう)文書作成

主に文書(文章と、図)の作成に生成AIを利用する技術や注意点について、一般情報教育の観点で考える。
議題1:今までのオフィスソフト操作教育の改革
議題2:AIの出力をまとめる作業と、その結果のファクトチェック
議題3:文章に効果的な図・画像を作成する
議題4:翻訳に生成AIを使用する
議題5:このような授業・教育は「情報教育」なのか?

辰己丈夫(放送大学) 
渡邉真也(室蘭工業大学)
匹田篤(広島大学)
岩根典之(広島市立大学)

分科会2

生成系AI活用(ChatGPTを使おう)プログラム作成と、RPA

生成AIやロボティックプロセスオートメーション(RPA)の活用は、効果的に業務プロセスの省力化が可能になり、個人の仕事においてもこのような能力を使った効果的な働き方が求められます。このような情報サービスやソフトウェアが活躍する社会において、今後身に着けるべき能力とその教育の在り方をテーマとして、一般情報教育において、扱うべき知識・スキル、考え方などの教育における留意点について考えます。実際の教育方法や学習効果の評価について皆さんとディスカッションして、AI時代の一般情報教育について探求します。

中鉢直宏(高崎商科大学)
稲垣知宏(広島大学)
駒谷昇一(奈良女子大学)
布施泉(北海道大学)

分科会3

ITリテラシーとセルフマネジメント

セルフマネジメントのうち、スケジュール管理、プロジェクト管理、教育や研究の向上などをテーマにします。対面とオンラインのやりくり、研究や教育・仕事仲間、あるいは学生とのコミュニケーション・情報共有、セキュリティ管理などを、ツールやクラウドを利用するITリテラシーを強化することで、AIを活用する前に「自分管理」ができるかを考えます。

高橋尚子(國學院大學)
上繁義史(長崎大学)
和田勉(長野大学)

分科会4

ICT活用とワークライフバランス

オンラインのコラボレーションは移動時間を使うことなく仕事を進めることができますが、他方で様々な形で組織を越えて行うコラボレーションはどうしても時間調整が困難になり、ワークライフバランスを失いがちになります。この分科会では、ワークライフバランスの視点から皆様と意見交換し、より良い仕事の仕方を探りたいと思います。

喜多一(京都大学)
山際基(山梨大学)
徳野淳子(福井県立大学)