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シンポジウム「これからの大学の情報教育」2021

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2021
Future Informatics Education for University Students

新型コロナウィルス感染症への対応の中で、オンライン授業やテレワークなど情報技術の利用が急速に進みました。そこでは個々の利用者がいくつものWeb会議サービスの併用を余儀なくされるということが生じています。また、大学でのPC必携化に加え、初等中等教育でのGIGAスクール構想での1人1台の端末環境での教育も進展し始めました。そこでは実際に生徒、学生のみなさんが利用する端末のOSも複数にわたるものとなっています。本シンポジウムでは、このような状況を「マルチプラットフォーム時代」と捉え、大学に進学してくる学生のICT利用の支援に直面する大学での一般情報教育での課題とそれへの対応を考えたいと思います。

主催:大学ICT推進協議会情報教育部会, 情報処理学会一般情報教育委員会
協力:静岡県立大学ICTイノベーション研究センター
  • 日時: 2021年12月18日(土)13:00 – 17:00
  • 場所: オンライン・シンポジウム
  • 参加費: 無料
  • 参加申し込み:https://forms.gle/Gr5WmJBqjTdk91qs6
  • 問い合わせ先:sig-ed-symp[at]axies.jp

AXIES年次大会とは別途お申込みください。

 

シンポジウム「これからの大学の情報教育」2021 プログラム

2021年12月18日(土)

13:00 – 14:00 講演 マルチプラットフォーム時代の情報教育
司会:湯瀬 裕昭(静岡県立大学)
大学ICT推進協議会情報教育部会主査の挨拶
和田 智仁(鹿屋体育大学)
講演「マルチプラットフォーム時代の情報教育―問題提起」
喜多 一(京都大学)
講演「初等中等教育における情報教育と高校版GIGAスクール構想」
竹中 章勝(奈良女子大学非常勤講師)
講演「高等学校におけるGIGAスクール構想の現状とOS選定について」
露木 律文(川崎市立高津高等学校総括教諭)
14:10 – 15:30 分科会 マルチプラットフォーム時代の情報教育を考える
下記の分科会に分かれて,担当者からの話題提供の後で分科会参加者とともに話し合います。

Aグループ  

認証・LMS

認証は、学内システムやLMS・Webメールへのログインごとに異なるIDを使用している。LMS(授業運営システム)は、1つの大学で複数のシステムを利用したり、非常勤先ごとに異なるシステムを利用したり、オンライン会議システムと連動してない。こういった、さまざまな「マルチ」な状態に、どのように対応すればいいか考える。中鉢 直宏(高崎商科大学)
*高橋 尚子(國學院大学)
河村 一樹(東京国際大学)

Bグループ

端末とOS

BYOD(Bring Your Own Device)により、WindowsやMacなどのPCだけではなく、各種のスマートデバイスが学内に持ち込まれ、授業において多種多様な端末やOSが使われている状況にいかに対応すべきかを考える。*湯瀬 裕昭(静岡県立大学)
山口 泰(東京大学)
和田 智仁(鹿屋体育大学)

Cグループ

オンライン講義システム

コロナ禍をきっかけとして一気に多用されるようになったオンライン講義(会議)システムは、多くの利点がありコロナ禍が去ったあとにも活用されるべきものだが、様々な問題も生じている。以下のことを始めとしそれらに関する様々な面について情報交換や議論を行なう。
● 対面講義に比べての長所短所、困難な点、例えば
・学生のようすを教員が把握しにくい場合が多いこと
・オンライン講義におけるTeaching Assistant等の役割
・ヘルプデスクのオンライン化
● オンライン講義だからこそ可能なこと
● オンライン講義(会議)システムが多種並列している問題
・Zoom,Google Meet,WebEx,Microsoft Teams…
・教える側の混乱、学生側の混乱、それらの克服策…
*和田 勉(長野大学)立田 ルミ(獨協大学)

Dグループ

ネットワークとネットワークコラボレーション

現在、対面授業、オンライン同時双方向型、オンデマンド型、それらを組み合わせたハイブリッド型授業等、様々な形態の授業が行われる中で、主に以下の項目について、現状と課題を共有する。
● オンライン授業の受講環境
● 通信容量や通信速度に制限がある学生への対応、授業の工夫
● 教員と学生、学生間のコミュニケーション方法と課題
稲垣 知宏(広島大学)
*徳野 淳子(福井県立大学)
中西 通雄(追手門学院大学)

Eグループ 

プログラミング教育 

数理・データサイエンス・AI教育の広範囲での実施や、高等学校の「情報 I」におけるプログラミングの取り扱いなど、大学初年次に関わる情報教育で、プログラミング教育の位置づけが大きく変化している。一方で、Microsoft Windows, Apple macOS, Google Chrome OS など、様々なOSや、それらで動作するアプリケーションが登場しており、大学や高等学校で利用が始まっている。そこで、一般情報教育におけるプログラミング教育について、以下の学習環境を中心として現状の課題の共有や情報交換を行う。
● ブラウザを利用した学習環境
・Google Colabや、Jupyter Notebookなどの Python
・Bit Arrow、Scratch
● 非ブラウザでの学習環境
・Microsoft の Python処理系
・Mac (macOS) Homebrewの利用
*辰己 丈夫(放送大学)
佐々木 整(拓殖大学)
駒谷 昇一(奈良女子大学)
*パネル討論での報告者
15:40 – 17:00 パネル討論 マルチプラットフォーム時代の情報教育の実践に向けて
司会(コーディネータ):喜多 一(京都大学)
分科会で話し合った内容をシェアして、全体でマルチプラットフォーム時代の情報教育についてパネル討論を行います。講演者だけでなく、分科会担当者の一人が各分科会の報告者もかねてパネリストを務めます。
パネリスト:
竹中 章勝(奈良女子大学非常勤講師)
露木 律文(川崎市立高津高等学校総括教諭)
高橋 尚子(國學院大学)
湯瀬 裕昭(静岡県立大学)
和田 勉(長野大学)
徳野 淳子(福井県立大学)
辰己 丈夫(放送大学)
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